ケンコームJapan

2016/08/15 配信 vol.9

Precision Medicine の2023年の市場予測はおよそ9兆円

Precision Medicineとは、米国・オバマ大統領が発表し、病気の克服や健康維持の為にゲノムやがん細胞の変異情報を含む個別化情報にアクセスするための新しい政策。 Personalized Medicineという言葉が、次世代シーケンサー時代の医療にそぐわないという実情があり、“Precision Medicine”という概念が生まれました。ますます遺伝情報の取り扱いや、各検査の違いについて理解を深める必要があるのではないでしょうか。
“Personalized Medicine”と“Precision Medicine”の違い(wikipedia)
【参照元 YAHOO!FINANCE ※原文は英語です】

遺伝子とは

1953年、ワトソンとフランシス・クリックがDNAの二重らせん 構造を発見しました。その特徴の中で重要とされているのが、 DNAはアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、 チミン(T)の4種類の塩基が、水素結合で対を作っており、 常にアデニン(A)とチミン(T)、グアニン(G)とシトシン (C)が対になっているということです。 構造の発見から50周年の2003年には、ヒトのゲノムの全塩基配列を解析するプロジェクトである「ヒトゲノムプロジェクト」が完了し、人間のDNAを構成する30億個余りのブロックの、すべての配列が解読され、全人類のDNA配列は、99.9%まで同じであることがわかりました。

【DNA検査】結果を送付するだけでなく、その後のサポートはどうするか?

多種多様に存在する遺伝子検査ですが、受けられる受検者の方だけでなく、導入する医療機関の先生も、 検査結果でリスクが分かった時のサポートが一番気になる所です。 結果が送付されて、「生活習慣を改善してください」と言われても、現在は病気でない為実感がなく、行動変容に繋がるかどうかが疑問視され始めています。
参照:遺伝子検査、受けても意味なし?生活習慣改善せず(あなたの健康百科)

ニュースおよびマーナ検査のお問い合わせは info@kenkome-jp.com 【ケンコームJapan】まで




マーナ検査(mRNA発現解析検査)のご案内

DNA遺伝子検査とマーナ検査の違い

マーナ検査(mRNA発現解析検査)は、遺伝的体質を解析するDNA検査とは異なります。

DNA遺伝子検査 マーナ検査
解析するもの 両親から受け継いだ遺伝子の配列 現在の遺伝子のはたらき
検査目的 体質判断 生活習慣に起因する現在の状態
わかるリスク 先天的リスク 後天的リスク
結果 不変 改善により変化する

マーナ検査の利点

■解析結果が変化するため、倫理的な問題にとらわれない

DNA検査は、「生活習慣や治療では変えることのできない体質」を調べるものです。一方、RNA検査は、遺伝的な影響を多少含むものの、その「時々で変化する体調」を調べる臨床検査の一種と考えられています。

■継続して検査することで、あらゆる生活習慣の効果の確認が可能

継続して検査することで、現在の生活習慣だけでなく、摂取しているサプリメントや、実施している治療法がどれだけ自分に効果があるか、つまり個人差に関係なく効果・効能を確認し、日々の生活に生かすことが可能です。

■DNA検査によって選んだ生活習慣やサプリメントの効果も確認できる

DNA検査によって選択した生活習慣や治療法が本当に効果があるかどうかも発現解析によって確認することが可能です。