ケンコームJapan

2018/06/07 配信 vol.71

食物炎症指数は癌のリスクを予測できますか?

中国の研究者チームは、新しく開発されたDietary Inflammatory Indexが癌リスクを予測したかどうかを評価するためにメタ分析を実施したとのこと。 食物炎症指数(DII)は、炎症への影響を含む45の食事成分のそれぞれの量に基づき、炎症性バイオマーカーと食事を関連付ける研究を用いて、食物に正または負の値を割り当てたもの。 例えば、精製された穀類、加工食品、砂糖および脂肪の高い食品は、炎症バイオマーカーのレベルが高いことが示されており、全粒粉、緑葉植物、豆、魚および新鮮な果実は炎症バイオマーカーのレベルが低い。 合計で100万人以上の参加者を持つ44の高品質の研究が行われ、分析の結果、最も高いDIIスコアのカテゴリーが、最も低いカテゴリーと比較して、癌のリスクの増加と有意に関連していることが示されたとのこと。
【参照元 MEDICAL NEWS BULLETIN ※原文は英語です】

多くの家庭用品に含まれる成分が腸内の炎症を悪化させ、結腸癌に寄与する可能性

抗微生物化学薬品であるトリクロサンは、毎日使用する多くの家庭用品に含まれています。この研究ではトリクロサンがマウスの結腸炎および関連結腸癌を促進できることを初めて示されたとのこと。 トリクロサンは、最も広く使用されている抗菌剤の1つであり、アメリカでは2000以上の消費者製品に組み込まれており、毎年何百万ポンドと使用されています。 人間の健康や他の種に対するこの化学物質の影響についてはほとんど知られていませんが、この研究は、トリクロサン暴露の影響をさらに評価し、潜在的な規制方針を更新することが緊急に必要であることが述べられています。
【参照元 BUSSINESS INSIDER ※原文は英語です】

第22回日本統合医療学会開催のご案内

2018年10月7日(日)、8日(月)、札幌市立大学の桑園キャンパスにおいて、第22回日本統合医療学会が「大自然と響き合うインテグラティブ・ヘルス~慈しみと現代・伝統・自然医療のシナジー~」をテーマに開催されます。 多くの特別講演が予定されており、未来の統合医療や、AIとの関連、そして日本の統合医療政策など、注目の講演が目白押しです。 事前参加申込だけでなく、企業協賛も広く募集しております。詳しくはホームページをご確認ください。
【リンク 第22回日本統合医療学会


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マーナ検査(mRNA発現解析検査)のご案内

DNA遺伝子検査とマーナ検査の違い

マーナ検査(mRNA発現解析検査)は、遺伝的体質を解析するDNA検査とは異なります。

DNA遺伝子検査 マーナ検査
解析するもの 両親から受け継いだ遺伝子の配列 現在の遺伝子のはたらき
検査目的 体質判断 生活習慣に起因する現在の状態
わかるリスク 先天的リスク 後天的リスク
結果 不変 改善により変化する

マーナ検査の利点

■解析結果が変化するため、倫理的な問題にとらわれない

DNA検査は、「生活習慣や治療では変えることのできない体質」を調べるものです。一方、RNA検査は、遺伝的な影響を多少含むものの、その「時々で変化する体調」を調べる臨床検査の一種と考えられています。

■継続して検査することで、あらゆる生活習慣の効果の確認が可能

継続して検査することで、現在の生活習慣だけでなく、摂取しているサプリメントや、実施している治療法がどれだけ自分に効果があるか、つまり個人差に関係なく効果・効能を確認し、日々の生活に生かすことが可能です。

■DNA検査によって選んだ生活習慣やサプリメントの効果も確認できる

DNA検査によって選択した生活習慣や治療法が本当に効果があるかどうかも発現解析によって確認することが可能です。