2016/08/08 配信 vol.6
ワトソンは医師が当惑した後、適切な診断を提供する
日本国内でも大きな話題となった、東大医科研が導入した人工知能が、
治療法を変えるよう提案したところ、女性患者の命が救われたニュース。
アメリカでも、「世界で最も優れたスーパーコンピューターが、極めて良い医者ということが明らかになった」と、多くの情報機関が取り上げています。
IBMのワトソンは10分で2,000万件の研究論文を読み解き、適切な診断を提供しました。ちなみにワトソンが最初に医学部に入学したのは、2011年コロンビア大学だそうです。
【参照元 NYDailyNews.com ※原文は英語です】
人工知能病名突き止め患者の命救う国内初か
本ニューストップ記事の東京大学医科学研究所のニュースです。
容体が悪化していた患者に、人工知能「ワトソン」が別の抗がん剤を提案し、無事退院することができました。
論文の数が膨大で、どの遺伝子の変化が互いにどのように影響し、がんを引き起こしているのか、医師個人が理解するのが不可能になりつつある中、今後は人工知能を活かした予防法や治療法の開発に繋がる可能性があります。
【参照元 NHK News WEB 】
がんは遺伝子変異が蓄積して起きる病気と考えられています。その変化は千差万別であり、遺伝子の働きは複雑に絡みあうため、遺伝子配列の解析技術が発達した一方、その意味を正確に評価することは困難です。 そのため、膨大な量の情報の分析を得意とする人工知能は、ゲノム分野でも応用が期待されていましたが、 今回は正にそれが現実のものとなった例と言えるのではないでしょうか。
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マーナ検査(mRNA発現解析検査)のご案内
DNA遺伝子検査とマーナ検査の違い
マーナ検査(mRNA発現解析検査)は、遺伝的体質を解析するDNA検査とは異なります。
DNA遺伝子検査 | マーナ検査 | |
解析するもの | 両親から受け継いだ遺伝子の配列 | 現在の遺伝子のはたらき |
検査目的 | 体質判断 | 生活習慣に起因する現在の状態 |
わかるリスク | 先天的リスク | 後天的リスク |
結果 | 不変 | 改善により変化する |
マーナ検査の利点
■解析結果が変化するため、倫理的な問題にとらわれない
DNA検査は、「生活習慣や治療では変えることのできない体質」を調べるものです。一方、RNA検査は、遺伝的な影響を多少含むものの、その「時々で変化する体調」を調べる臨床検査の一種と考えられています。
■継続して検査することで、あらゆる生活習慣の効果の確認が可能
継続して検査することで、現在の生活習慣だけでなく、摂取しているサプリメントや、実施している治療法がどれだけ自分に効果があるか、つまり個人差に関係なく効果・効能を確認し、日々の生活に生かすことが可能です。
■DNA検査によって選んだ生活習慣やサプリメントの効果も確認できる
DNA検査によって選択した生活習慣や治療法が本当に効果があるかどうかも発現解析によって確認することが可能です。